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2005/12/03

シュガーロード長崎街道(1)~飯塚生まれのお菓子たち

美味しいケーキが食べたくなると、はるばる飯塚まで出かけます。

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お気に入りのケーキ屋さん「セゾン」(MAP)
以前の職場で、誰かがここのシュークリームを持ってきたことがあり、そのあまりの美味しさに、包み紙の住所から店を探し出しました。
後で知りましたが、実は、雑誌やネットでのケーキ屋ランキングに入るほど人気のお店なのでした。
小さな店内にはたくさんの種類のケーキや焼き菓子が満ち溢れています。
甘さは控えめで、フルーツやナッツなどの素材を豊ふんだんに使っているのが特徴で、季節ごとにケーキが変わっているので、行くたびにどんなのがあるか楽しみなのです。

せっかくなので、飯塚のお菓子について取材してきました。

小倉から長崎に至る長崎街道は、別名「シュガーロード」と呼ばれます。
南蛮貿易で長崎に入ってきた砂糖が街道に沿って流通し、これを使ってカステラや丸ボーロなどのお菓子が作られたからです。
長崎街道飯塚宿があった飯塚は、このような伝統に加えて、炭鉱開発で大手資本が進出し、豊富な財力を使った贅沢な文化が栄えました。
また、炭鉱での重労働の疲労を回復するために甘いものが求められたことも、お菓子の発達につながり、ここから全国に広まっていきました。

●千鳥饅頭
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外はさっくり、中はしっとり、千鳥の焼き判がワンポイントの千鳥饅頭。
長崎街道筋にあった佐賀の「松月堂」は寛永7年創業の老舗でしたが、後継者原田政雄が、炭鉱景気で活気のあった飯塚に昭和2年に千鳥屋を創業し、この饅頭を開発しました。
カステラの生地を皮に使った伝統の饅頭に、新たに工夫を加えたものでしたが、職人にコックの白衣を着せ、電気オーブンで焼いたり、レジスター第1号機を使ってレジをしたりと、新しさをうりに商売をして繁盛しました。

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古風な白壁が特徴的な千鳥屋飯塚本店。(MAP)

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店舗の奥は工場になっていて、奥行きのある建物沿いは公園風の散歩道になっていました。

●ひよ子
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どこから食べるか迷ってしまう、愛らしいひよ子
東京銘菓としても人気の「ひよ子」を、東京のみやげとして福岡に持って来られると憤慨する福岡人のあいだでも、元々福岡のものでもなくって、実は飯塚のものだということはあまり知られていない。
八木山の駄菓子屋の息子だった石坂茂の夢の中に、ひよこの姿が現れ、これをヒントに大正元年、当時としては画期的なこの形の饅頭が誕生しました。

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ひよ子発祥の地吉野堂飯塚本店は、現在は、飯塚宿の跡にできた本町通り商店街の中にあります。(MAP)

千鳥屋の向かいには、さかえ屋の創業の地(現プルミエ)もあり、互いに競い合って商品を開発し、販路を広げていきました。

          ・・・ 参考文献:『筑豊原色図鑑』筑豊千人会

ちなみに、飯塚市の隣の田川市には、チロルチョコで有名な松尾製菓(MAP)があります。
私が子どもの頃はチロルチョコは10円で3つ山でした。(チロルチョコの歴史

お菓子撮りのために買ってきたケーキや饅頭の味を、これから楽しみます。
・・・追記・・・
1枚目の写真の左2列目にぼんやり写っているセゾン風タルトタタンは、カラメルで煮た紅玉リンゴのほろ苦い大人の味が絶妙!私のおすすめ。

これを見てケーキが食べたくなり、この取材を思いついたkumoha42001さんの「デジカメ撮影日和 モンブランの誘惑」にTB

関連記事 シュガーロード長崎街道(2)~小城羊羹とブラックモンブラン

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コメント

なんと! そうだったんですか!
すいません、私今の今まで私の地元にある駒込店が総本舗なのかと思ってました。
http://www.chidoriya.com/stor/stor.html
↑HPにも「本店」ってなってるし、てっきり…ひよ子もこちらが発祥だったとは。
私は千鳥饅頭もひよ子も大好き(^-^) 千鳥屋のお菓子はどれも美味しいですよね。
福岡の方としてはもっと創業の地という事をアピールして欲しいじゃないでしょうか(^^;

投稿: みけ | 2005/12/03 20:58

>みけさん
そうなんですよ~。
くれぐれも福岡へのお土産にはしないように気をつけてくださいね。
ひよ子も千鳥饅頭も、東京進出の際に、のれん分けのようなことをしたようです。
お菓子屋の老舗って、本店や総本舗がいくつもあったり、今では完全に独立してしまったりして、ちょっと分かりにくいですよね。

ちなみに、福岡出身のチャゲ&飛鳥が東京に出た頃には、まだ東京では「ひよ子」がそれほど知られてなくって、
「ひよこ、うまかよね~。どこから食べるのが好いと~や?」
「おいは、頭からたい。」
「おいは、皮ば剥いて食べるのが好いとるっちゃん。」
ってな会話をしていたら、傍で聞いていた人が、本物のひよこの食べ方と勘違いして、ビビッていたというエピソードが有名です。

投稿: 二つ目草 | 2005/12/03 21:28

千鳥饅頭とひよこは、福岡市に住んでたので、子供の頃から親しみがあるお菓子です。
どちらも飯塚が発祥だとは知りませんでした。
そう言えば、チロリアンを思い出した。
チロリアンを食べたいな~。

投稿: ジロー | 2005/12/03 22:54

>ジローさん
チロ~リア~ン♪
CM懐かしいですよね~
私もそれを思い出して、千鳥饅頭本店で、まだあるのをしっかり確認してきました。
でも、私の記憶にあるのとちょっと違うな~と思ったら、チロリアンを食べたのは、贈答用の缶入りのやつで、めったに「ご賞味」できなかったのでした。
おやつとして馴染み深いのは、北九州にある七尾製菓のフレンチパピロの方だったようで(^^ゞ

投稿: 二つ目草 | 2005/12/03 23:45

10円あったらチ~ロルチョコ~♪
チロルチロ~ルチョ~コレ~ト~♪10円!

あの当時、チロルチョコのハイコストパフォーマンスぶりは
他の駄菓子の追随を許しませんでした。

その後、かの川崎徹が製作・出演したりとか・・。
一時代を築いていますね~。

ひよこは東京銘菓と思われてるし、千鳥饅頭は知名度低いし、
直方の四宮成金饅頭は姿を消すし・・。
筑豊菓子帝国の復権を願ってやみません。

そう言えば、さかえ屋の南蛮往来は「日本一うまい」と家内が
言ってます・・。

投稿: wanwanmaru | 2005/12/04 09:25

>wanwanmaruさん
遠足のおやつが100円までってことで、バナナがおやつに入るかどうかってことと同じくらいに、10円をチロルチョコに投資して暑さで溶けてしまわないかどうかは、重要な検討事項でした。
今では商品の種類も増えてますが、松尾製菓からチロルチョコ株式会社になって、なんだか東京の菓子メーカーになってしまった感じです。

四宮「成金」饅頭ですか。石炭成金の成金でしょうか。
その饅頭は知りませんでしたが、もう幻の饅頭になってしまったのですね。
でも、田川の羊羹「黒ダイヤ」も、一度は倒産して消えたのが、有志の努力で復活したってことがありますし。

直方では「もち吉」が頑張っていますね。
子どもの頃食べていた「サラダ一番」の森田あられがここの前身だというのは、最近知りました。
うちでは、直方バイパス沿いの「えくぼ屋」のせんべいが人気ですが、ここも実はもち吉グループだということも。

「なんばん往来」は、毎朝通勤の時、カーラジオから
はるかな夢がはじけます~♪
優しい笑顔がこぼれます~♪
というCMソングが流れてきます。
好きな歌なのですが、さかえ屋のサイトによると、名も無いオリジナル曲で、きれいな声の歌手の方も、結婚されて引退されたとのこと。
ちょっと残念でした。

投稿: 二つ目草 | 2005/12/04 11:07

四宮の成金饅頭、インターネットで調べたら、復活しているようです。
というか、四宮だけでなく他にも作っているみたいですね。
「四宮はつぶれた」という固定観念で、成金饅頭そのものが消滅した
と思い込んでいたようです・・。

それにしても景気のいい名前で、あやかりたいですね。ただのオバケ
ドラ焼きなんですが・・。

もち吉は「おいしい水」汲み放題で一世を風靡しましたが、最近は
どうでしょうか。店舗の展開が過剰だという批評もありましたが・・。

たしかに「なんばん往来」の歌は情緒があっていいですね。歌い手も
最近のように変な唄いまわしをせず、いい声ですよね。オランダ風の
人形が出てくるコマーシャルが思い浮かびます。

投稿: wanwanmaru | 2005/12/04 17:38

>wanwanmaruさん
成金饅頭は、探して食べてみますね。
私も、あやかりたい、あやかりたい。

もち吉、最近はあちこちで緑の看板を見かけますね。
さかえ屋も福岡県内のそこら中に店舗がありそう。
千鳥饅頭は飯塚本店のものが一番美味いという評判だそうですが、店によって味が違うものでしょうかね。

「なんばん往来」のそのCMはさかえ屋のサイトで配信されていましたよ。

投稿: 二つ目草 | 2005/12/04 17:53

私は右後ろの栗にイチョウの葉っぱがのったのがイイです♪
下戸の甘党には魅力的なエントリー ^^
以前 同僚が韓国でひよこのバッタモンを買ってきました。もちろんネタで。
あからさまにコピー商品。
あつかましくもパテントがうんたらかんたらと書いてある。
評判は・・・すこぶる悪かったです。^^

投稿: norissa | 2005/12/04 22:57

>norissaさん
栗にイチョウの葉っぱのは秋らしいデザインでしたが、味のチェックをする前に、息子にたいらげられてしまったので、どんなケーキだったのか残念ながら分かりません。
他のはちょこちょこつまみ食いして味のチェックをしています。
手前左のも栗のケーキでしたが、マロングラッセの上に、生クリームとカスタードをミックスしたクリームがかかったもので、リッチな味わいでした。

韓国のひよ子コピー商品は、以前ちょっと話題になりました。
国内にも似たような鳥型饅頭があるそうで、吉野堂はこのひよ子の形状について立体商標登録の出願をして認められ、類似品の販売を中止する訴訟を起こしてます。
この形こそが饅頭の特徴であり、トレードマーク的な意味も持ってますからね。
あからさまな模倣は困りますよね。

投稿: 二つ目草 | 2005/12/04 23:53

突然ですが・・・シュークリームといえば
直方駅降りて正面のアーケードをちょっと入ったところ
右側に「ベーカリー」という小さな、昭和初期の空気を閉じ込めたような
喫茶店があります。
ここのシュークリームを一度食べてみてください。
ちなみに、ベーカリーでコーヒーを飲む人は少なく
みんなシュークリームを買って、いそいそと出てゆかれます。

投稿: 赤か毛 | 2007/12/11 13:11

>赤か毛さん
2年前の記事へのコメントありがとうございます(^^)
シュガーロードへの興味からか、この記事には未だに月100件のアクセスがあります。

直方はまだあまり取材が足りない地域なので、近々ぜひ訪ねてみたいと思います。

ところで、直方駅舎は、旧博多駅舎を移築したものだそうですね。
赤か毛さんのところで取り上げられている折尾駅の問題にも、自分なりの考えがまとまらないままですが、その辺りを含めて考えながら、シュークリーム片手に散策してみたいです。

投稿: 二つ目草 | 2007/12/12 01:52

今度、洞海湾通信でも直方特集せんといけませんね。
散策の前に、「燃える河」とか「貝島太助」なんかを
読まれると、さらに楽しくなると思います。

投稿: 赤か毛 | 2007/12/19 12:29

>赤か毛さん
ぜひぜひお願いします。
教えていただいた資料を基に、私も川筋気質の世界に浸ってみたいと思います。

投稿: 二つ目草 | 2007/12/22 01:19

二つ目草さん、はじめまして。
そして あけましておめでとうございます。

怪しげなHNですが地元のことや自分のことをブログにかいている
GOLGO55と申します。
こちらの記事を私のブログ記事にリンクしたいのですが・・・
事前報告というより事後報告になっていることをお詫びいたします。

素晴らしい写真と記事に感激して、どうしてもリンクしたいです。
もし ご迷惑になるようでしたら仰ってください。
すぐリンクを外します。

以上 宜しくお願いいたします。

投稿: GOLGO55 | 2010/01/06 22:32

>GOLGO55さん
あけましておめでとうございます。
ようこそおいでくださいました。

リンクありがとうございます。
楽しい記事を読ませていただきました。
筑豊のお菓子は美味しいですよね。
今は北九州市に住んでいますが、
時々飯塚までお菓子を買いに行きます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 二つ目草 | 2010/01/06 22:59

二つ目草さん,早々のお返事感謝します。

まだ他の記事を読んでいませんが
勉強に値する内容(記事)がプンプン匂うので
今後の参考←お出かけの理由探し兼ねて
これからゆっくり読もうと思います。

ブログのお気に入りにお願いする際は、
改めて書き込みいたします。
リンク承諾ありがとうございました!

投稿: GOLGO55 | 2010/01/06 23:39

>GOLGO55さん
過去の記事は散漫になっているので、
読むのは大変かもしれませんが、とりあえず、
シュガーロード長崎街道のネタなどを辿っていただければ。

最近ブログの更新が滞っているので、
今年はまた少し地域ネタを探っていこうと考えているところです。

投稿: 二つ目草 | 2010/01/06 23:57

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