周南市美術博物館 林忠彦記念室

周南市美術博物館を訪ねる。
周南市といっても、私には未だにしっくり来ないのだが、
平成の大合併で、山口県徳山市が周辺の市町と合併して、周南市となったのだ。
その旧徳山市の林写真館の長男として生まれ、文化人のポートレートや風景写真で知られる写真家の林忠彦を記念して、周南市美術博物館には、林忠彦記念室が作られている。
周南市はまた、アマチュア写真を奨励する林忠彦賞を創設し、今年で第15回を迎える。
その授賞時期に合わせ、林忠彦オリジナルプリント展『長崎 海と十字架』が開催されていた。
特別展の『長崎 海と十字架』では、昭和55年に出版された同名の写真集のオリジナルプリントが展示されている。
インパクトやダイナミックさなどは表に出しゃばらない、シンプルで静かな画でありながら、キリシタンや戦争などの歴史から長崎の根底に流れている哀しみと優しさがじわじわと沁みてくる。
常設展の林忠彦記念室では、戦後の風俗を捉えた『カストリ時代』、太宰治や川端康成など行きつけの銀座のバーに集う文化人との交際から生まれたポートレートが展示されている。
上映されているビデオでは、失われていくものを真実として残す写真の意義について熱く語り、癌に侵され、脳出血で半身麻痺になりながら東海道の写真を撮る晩年の姿に、感銘を受けた。
周南市が「写真のまち」をめざすというだけあって、小さな美術館ですが、充実した内容。
林忠彦オリジナルプリント展開催期間中は、通常200円の観覧料が必要な常設展も含め、入場無料だった。
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コメント
徳山が合併して周南市・・。ということは徳山市は消滅した訳ですね。
駅名とかはどうなるんだろう・・。
周南市美術博物館、写真好きには非常に興味深い施設ですね。
写真の町を目指すという都市が、比較的近くにあるというのは、私ら
写真好きにはうれしいことですね。
今度機会があったら行ってみようかな。(^^)
投稿: wanwanmaru | 2006/03/22 20:34
>wanwanmaruさん
子どもの頃は、徳山にはデパートの屋上の遊園地や、動物園があって、憧れの町だったのですが、最近ちょっと斜陽ぎみで、ついに名前まで変わってしまい、寂しい気がします。
新幹線の駅名は、徳山のままですけどね。
それにしても、徳山が写真のまちだというのは、知りませんでしたが、これは嬉しかったです。
私の見たオリジナルプリント展は、3月26日に終わってしまいますが、5月12日(金)~5月21日(日)に第15回林忠彦賞受賞記念写真展が開かれるようです。
http://www4.ocn.ne.jp/%7Eamaprize/
今回受賞した「繭の輝き」は養蚕の過程を記録した写真ですが、ちょっと見てみたいと思っています。
昨日、ネットで購入した林忠彦の「カストリ時代」の古本が届きました。
仲のよかった秋山庄太郎との凄まじい武勇伝や、いかがわしいけれどバイタリティーに溢れた戦後風俗の写真は見ごたえ、読みごたえがあります。
小説家たちのポートレートも多く撮られています。
太宰治の写真が撮られたバーカウンターは、周南美術博物館に再現されていました。
火野葦平の写真は、若松の河伯洞の書斎で撮られたものじゃないかな。
投稿: 二つ目草 | 2006/03/22 21:23