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2007/03/11

EIJI MITOOKA KYUSHU RAILWAY COMPANY DESIGN STORY SINCE 1988

817
817系/コミュータートレイン

885
885系/白いかもめ車内

先日の九州新幹線初体験の記事では、でぱいゆさんからJR九州の特急車両の充実ぶりを羨ましがられましたが、この10数年のJR九州の車両デザインの多くを手がけているのは、水戸岡鋭治というデザイナーなのだそうです。

長崎行きの特急かもめが国鉄色から真っ赤になり、その後、総本革シートの白いかもめになったのも、私が通勤に使っている福北ゆたか線のコミュータートレインも、九州新幹線つばめも、まだ乗ったことがない憧れのゆふいんの森号も、み~んなこの人の仕事なのですね。
車両のエクステリア、インテリアだけでなく、JRバスや高速船「ビートル」、さらには駅舎やつばめレディーの制服まで、総合的にデザインを手がけています。

著書を読んで意外だったのは、元々鉄道に関しては素人だったということ。
また車両のデザインがこういう風に進められるというのも。
良いとなれば、そのような人物に全部任せてしまうJR九州も、ずいぶん思い切ったものです。

今や九州の風景の一部をこの人が作ってしまったと言っていいくらい、私たち九州に住む人間の生活に密着したデザインとなっています。
正直に告白すると、国鉄色に多少の思い入れがあったので、485系レッドエキスプレスには最初抵抗がありましたし、883系初代ソニックの内装もあまり好きではありませんでした。白いかもめや福北ゆたか線の本革シートの臭いもちょっとだけ苦手だったりもしますが、とにかく最近のJR九州の車両は美しくて、楽しくて、乗っていて豊かな気分になります。
ですから、駅のホームで特急を待っていても、今日はどの車両に当たるのか、いつも楽しみにしています。

先日の九州新幹線つばめでは、まず美しいシートに目を奪われました。
背の高い木の背もたれは、11枚の薄い板を貼り合わせて強度を持たせるとともに、座席の空間が広く確保しています。
その表面には西陣織の布製のクッションが張られ、「和」のテイストを表現しています。
山桜で作られたブラインドも繊細で美しいものでしたが、実は、客の目の高さの少し下のあたりだけ細い木で作られているので、閉めた状態でもそこから外の景色が眺められる演出がされているのだそうです。ちょうど殿様が駕籠の覗き窓から外を見るように。
残念、この間はそこには気が付かなかった!

ぼくは「つばめ」のデザイナー―九州新幹線800系誕生物語ぼくは「つばめ」のデザイナー―九州新幹線800系誕生物語
水戸岡 鋭治


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本は、デザイナーの仕事らしくイラストや写真が豊富で、漢字にはすべてルビが振ってあるので、小学生から大人まで楽しめます。
著者の生い立ちから、車両作りのこだわりまで知ることができ、JR九州を利用するのが楽しくなる一冊です。
九州新幹線つばめに乗る前に読んでいればよかったかなとも思ったのですが、予備知識なく乗ったことで自分なりのインプレッションが持て、その上でこの本を読んでデザイナーの狙いと照合できたのは、むしろラッキーでした。
でも、早くもう一度つばめに乗りたいという気持ちでいっぱいです。

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コメント

少なくとも、私を含めて鉄道が趣味である人にとって、JR九州の車両には、賛否はさておき鮮烈な印象がありますね(^^)。

私見ですが、800系は「つばめ」を名乗るにふさわしい列車だと思います。

デザイナーは分かりませんが、赤いキハ185系でお召し列車を仕立てたときには、さすがJR九州!と思いました(^^;。

投稿: Legin | 2007/03/11 21:42

815に817 883に885 そして800系も山口県産ですね。
水戸岡デザインの列車は旅行の楽しさを増幅してくれると思います。
博多で山陽新幹線に乗り換えたとたん
出張モードになっちゃいます。

投稿: norissa | 2007/03/11 22:08

>leginさん
私は鉄道の旅は好きなのですが、車両については詳しくないので、JR九州が一目置かれているということは最近まで知りませんでした。

国鉄時代から「つばめ」という名前は特別なものだったようですね。
九州新幹線「つばめ」は部分開通なので、わずか35分間の乗車なのですが、客室は日本の美が感じられて、とても快適でした。

キハ185系は九州横断特急というのが水戸岡氏によるリニューアルで走っているようです。

>norissaさん
そうなんですよ、山口県産。
しかも私の実家のすぐ近くです!
笠戸工場から800系を運び出す映像を以前見たことがあります。

最近あえて817系で通勤してるのですが、木製のシートに黒いレザーのクッションはシンプルながら品もあって、通勤電車なのにリラックスモードです。

投稿: 二つ目草 | 2007/03/11 22:31

福北ゆたか線は、新線でなくて、愛称なんですね。
787系が篠栗線走るのかあ。
いい撮影ポイントがありそうですね。

特急だけでなく、普通も電車がきれいでいいなあ。

投稿: でぱいゆ | 2007/03/12 14:23

>でぱいゆさん
福岡の「福」、北九州の「北」、筑豊の「豊」を取って付けられていますが、路線名で言うと、鹿児島本線と筑豊本線と篠栗線が含まれますね。
黒崎から博多に行くのに一度使ったことがありますが、とてものんびりとして、ものすごく時間がかかりますが、ちょっとした旅行気分でした。

福北ゆたか線を走る787系つばめ型車両といえば「かいおう」ですね。
直方出身の大関魁皇からとったそうですが、人名からつけるのは珍しいです。

朝乗っている817系などはワンマン運転にも対応できる仕様なので運賃箱がついているくらいで、田舎を走るような電車なのですが、黒とシルバーで洗練されたデザインです。

投稿: 二つ目草 | 2007/03/12 19:00

ボクは、787系つばめがデビューした時にまず外観に衝撃を受けました。
一年後、初めて乗った時の嬉しかったことが忘れられません。
すべてが、「つばめ」の名にふさわしい列車だと感じたものです。
しかし今は九州新幹線に、その名を取られてしまい少し残念です。
885系は、シートに較べ窓付近の内張がプアーな感じを受けます。
883系に至っては、あのカラフルなミッキーの耳のような落ち着きのないシートピローを見ると乗る気になりません。
以上。(笑)

投稿: きたかぜ | 2007/03/16 00:17

>きたかぜさん
787系つばめは硬派な外観で、ちょっと蒸気機関車の面影があったりして、その辺も「つばめ」の風格なのでしょうか。
もっとも、私にとっての国鉄のつばめといえば、小学校の時に通学に使っていた国鉄バスのマークの印象が強いですが。(^^)

885系の黒革シートはゴージャスですが、革をすみずみまで利用するので、コストはそれほどかかっていないそうですね。
883系の内装は、本文でも述べたように私もあまり好きではありませんでしたが、最近改装したようで、落ち着きのある配色に変わっていました。
ミッキーの耳の形はそのままでしたが。

投稿: 二つ目草 | 2007/03/16 00:33

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