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2007/05/30

運動会が中止になって「未来への贈りもの」展へ

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日曜日は朝からまぶしいばかりの晴天となって、例年なら絶好の運動会日和だったのですが、8時45分、北九州市内全域に光化学スモッグ注意報が発令され、娘の小学校の運動会も中止になってしまいました。


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娘たちは友だちの家に遊びに行ってしまいましたので、大人チームは運動会のために作ったお弁当を分けて、太宰府に行くことにしました。
九州国立博物館の前回のぶろぐるぽプレゼントに当選して送られてきていた招待券で、「未来への贈りもの」展へ。

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途中寄った太宰府天満宮で引いたお御籤(今期は黄緑色でした)は大吉。
でも東風ならぬ西風が余計なものを運んできて、こんな厄介なことになってるわけですが...。


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今回の展示は、仏教にあまりなじみのない私にとっては、ちょっと興味の沸きにくい内容でしたが、6世紀の中国山東省で断崖に彫られた経文「泰山石経」、これを日本人の方が拓本にしたものが九博の高い天井から吊り下げられ、入館した我々を迎えます。
展示されている作品を眺めながら、その制作にかけられた労力を想像しているうちに、世が乱れて仏教が廃れようとする時代、仏の教えを何とか後世に伝えようとした当時の人々の真剣な祈りが伝わってきました。

以下の会場内の写真は九博より提供されたものです。

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特別展のポスターに使われている国宝 阿弥陀二十五菩薩来迎図が今回の注目の一品でした。
往生しようとする僧侶を極楽に迎えに来た阿弥陀如来とそれを取り巻く菩薩たち。
今回、如来と菩薩の違いを初めて知りましたが、悟りを開いた存在なのが如来、まだ悟りを開くための修行中なのが菩薩。
如来は悟ってるので質素な身なりなのに対して、菩薩はまだ煩悩が残っているので、きらびやかな装飾を身にまとっているのだそうです。

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九州各地からも経文を地中に埋めて仏教を残そうとした、いわばタイムカプセルが多数出土しています。
「未来への贈りもの」として。


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1000年前の人々が感じたように、未だに世も末といった出来事が多いこの世の中ですが、いつか弥勒如来が現れて救ってくれます。
56億7千万年後ですけど。

TIPSその1
子ども用のパンフレットをもらっておこう。
裏はナイスな「極楽・地獄すごろく」!
天・人・阿修羅・畜生・餓鬼・地獄の六道を生まれ変わり、輪廻転生を繰り返しながらぐるぐる。
悟って解脱できたらゴールは極楽!!
悪いことをすると地獄に落ちるよ!

TIPSその2
この日は美術史学会が開かれていて、特別展にもその道の研究者の先生方が観覧に来ていましたが、皆さん首から単眼鏡をかけていて、展示物の前ではそれで熱心に覗いていました。
近距離でも焦点の合う専用の単眼鏡で、ギャラリースコープというものがあるんですね。
今度行くときは私も持って行こう。

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コメント

初めまして。毎回美しい写真に地元を再発見させていただいています。今回も素晴らしい展示会の様子が伝わって参ります。
また来ます。

投稿: hima_jiji | 2007/05/30 02:20

光化学スモッグ注意報で運動会中止、ニュースで見ました。
でも、中止になった後、どんな行動パターンをとるか考えると、
学校で倒れなきゃええのか? って気もしました。

弥勒出現までの日数、諸星大二郎のまんがを思い出しました。
福岡は、古墳とかたくさんあるけど、どこもいったことないなあ。
広島にもこんな歴史博物館があるといいんだけど・・・。

投稿: でぱいゆ | 2007/05/30 19:24

>hima_jijiさん
ようこそいらっしゃいました!
赤か毛さんのところで何度かコメントを拝見しておりました。
北九州の情報をいろいろ教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

>でぱいゆさん
うちの子供も、小学生の妹の方は室内で遊んでたようですが、中学生の姉の方は久しぶりに会った同窓生同士でずっと屋外にいたようでした。
近隣の市町村では運動会が行われたようですが、参加した父兄の方からは、途中で目や喉が痛くなってきたと聞きました。

私もあまり歴史には興味はないほうでしたが、北九州の歴史に触れてみると、その時空のスケールがでかいことに感動します。
中国地方だと、源平、毛利、水軍関係が面白そうですね。

広島県立歴史博物館
http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekishih/
広島県立歴史民俗資料館
http://www.manabi.pref.hiroshima.jp/rekimin/

投稿: 二つ目草 | 2007/05/31 02:50

こんばんは。九博は、すごい意気込みですね。
すばらしい展示だったのではと想像します。
東博や京博より新しいだけに、スタッフの方々の熱意が
伝わってくるようです。
近くに居られて、いいですね!私はまだ九博行っていません(T_T)

弥勒出現の数字、カウントダウンには、
時の流れとスケールにめまいがしました。

九州の歴史を遡って行くと、どうしてもあるところで
断絶というか、本当のところが見えなくなり、現代の壁に
突き当たってしまいます。
九州王朝説や九州歴、加耶の国、高麗との関係など
理にかなう説明が、黄砂のように霞んでしまいますね。
それだけに、ロマンがあるのかも・・・

古墳の数など、近畿の比では無いように思うのですが
きちんと発掘・調査・記録・分析がされているのでしょうか
と、思ってしまいます。

投稿: 赤か毛 | 2007/05/31 19:45

>赤か毛さん
前回の特別展『若冲と江戸絵画』は東京、京都などを回ってきたものでしたが、今回は九博オリジナルだと思います。
前々回の『海の神々』も九博オリジナルと思いますが、海に生きた人々が航海の安全を祈願したり海の幸に感謝したりという思いが伝わってくる素晴らしい企画でした。
今回も、末法の世にありながら、何とか仏の教えを後世に残そうとした当時の人々の強烈な想いが感じられました。
有名な作品や、派手な展示物ではなくても、その時代の念のようなものを引き出してくるのが上手いのだと思います。

先日、九州を旅するローカル番組で、玄界灘の相島を少し取り上げていました。
海岸に石がゴロゴロ転がっている風景でしたが、これが何と積石古墳という古墳なのだそうです。
宗像海人のものだといわれていると聞いて興奮しました。
北部九州の海人族が果たした歴史的な役割は非常に大きいものだったと思いますが、あまりに行動範囲が広かったために、史跡などは残りにくかったのかもしれませんね。
それでも、信州の安曇野の穂高神社でその名を見たときには本当に驚きました。
大和朝廷の本流から外れるものが歴史として残るのは難しいのでしょうかね。

投稿: 二つ目草 | 2007/05/31 22:54

二つ目さんこんばんは。
九博なんだかとても興味をそそられます。
仏教のお話はおもしろいですよね。
如来と菩薩の違い勉強になりました。
弥勒如来が現れるのが
56億7千万年後ならそれまで地球は大丈夫なんでしょうかね!
ケタちがいの数字ですけどなんだか浪漫を感じます。

今日はやっと普段の景色がもどってきました。
あじさい祭りは天気が良いといいですが・・・。

投稿: くろねこ屋 | 2007/05/31 23:07

>くろねこ屋さん
今回の特別展は展示物もお経や仏教絵画が多くて地味なので、招待券をもらっていなければきっと行っていなかったと思いますが、実際に見てみると、紺の紙に、一行毎に金と銀とで交互に書かれた経文などは見とれるほど美しかったり、天・人・阿修羅・畜生・餓鬼・地獄を行き来する輪廻転生の図画に当時の世界観が表れていたり、得るものが多い展示でした。
また、北部九州のあちこちで、経文を入れたタイムカプセルである経筒や経筐が見つかっていることも興味深かったです。
弥勒は「菩薩」のはずなのに、56億7千万年後に現れるのは「如来」になっているということは、弥勒の解脱待ちってことでしょうかね。

職場の窓から見える皿倉山も、今日はくっきりでしたので、NEKONOJIからの風景も今日はよかったかなと考えておりましたよ。
週末は少し天気が下降気味のようですが、あじさいは雨もまたよし、ですかね。
雨が降ったら雨宿りさせてください。

投稿: 二つ目草 | 2007/06/01 00:02

はじめまして。Jun Rajiniと申します。
単眼鏡、「若沖展」の講演会の時に、学芸員の方が勧められていたので、僕も欲しくなりました。
 でも、単眼鏡だと片方の目で見ることになるので、目が疲れそうですし、立体に見えません。そこで、近くで見ても焦点の合う双眼鏡を探していたら、見つかりました。1万3000円ほどしますが、とても気に入っています。
 僕のブログでエントリー記事を書いていますので、よかったら読んでみて下さいね。
http://ch01411.kitaguni.tv/e353574.html#more

http://ch01411.kitaguni.tv/e351741.html#more

 それから、僕も「ぶろぐるぽ」にリンクの申し込みをしたのですけど、まったくお返事がきません。二つ目草さんのエントリー記事が3月30日で、僕のエントリー記事は31日です。
 さきほど、3回目のメールを送ったところです。
 公式サイトに載っていない画像をわけてもらえないかなあと、期待していたのですけど、今では、ほとんどあきらめています。

 二つ目草さんは、いつ申し込みをされて、九博からのリンクが貼られたのはいつだったでしょうか。よろしかったら教えて下さい。

投稿: Jun Rajini | 2007/06/07 01:24

>Jun Rajiniさん
どうもありがとうございます。
こういう情報を待っていましたので、ありがたいです。

ぶろぐるぽのエントリーは4/30にまず行い、画像が送られてきておりました。
その後、5/30に九博に行ってこの記事を書きすぐに連絡をしましたが、掲載されたのは6/4でした。

今から金沢に出張なので、取り急ぎお返事まで。
帰ってきてからまた詳しく。

投稿: 二つ目草 | 2007/06/07 05:52

ちょっと補足です。
5月30日に連絡したと書きましたが、実は2日経っても返事が来なかったのでもう一度連絡しています。
6月4日に掲載された後しばらくして、メールが届かなかったという報告のメールが来ていました。
今博多行きの快速列車から携帯で書き込んでいるので、その辺の詳細が確認で来ませんが、おそらく最初のメールが届いていなかったのだと思います。
何らかのトラブルの可能性もありますから、再度九博に連絡されてみてはいかがでしょう。
大抵は翌日には返事をいただけるのですが。

投稿: 二つ目草 | 2007/06/07 06:34

二つ目草さん、お返事ありがとうございます。
3通目に出した九博へのメールが、DAEMONというメールで戻ってきました。DAEMONは、相手に送信されなかった場合に届くメールですので、1通目と2通目も届いていなかった可能性があると思いました。
今度は「問い合わせフォーム」に送信して「ぶろぐるぽ」の担当の方へ転送して下さるようお願いしてみました。
近くでも焦点の合う双眼鏡は、福岡だと博多のヨドバシカメラの3階で試して見ることができます。双眼鏡の上部に蝶々のイラストが載っています。8倍よりも6.5倍の方が使いやすいと思います。
 双眼鏡で見ていると、屏風絵の細部などもはっきり見えますので、他の観客にも見せてあげたくなります。面白いのだけど、肉眼ではよく見えないと通り過ぎてしまうのです。

投稿: Jun Rajini | 2007/06/07 15:44

>Jun Rajiniさん
私のところに届いていたのも、そのDAEMONメールでした。
当方の問題かと思っていましたが、九博側のトラブルだったのでしょうかね。
もうすぐ閉会になってしまうので早くエントリーされるといいですね。

ご紹介いただいた双眼鏡はPENTAXというのがまた嬉しいですねえ。
私も低倍率の方が目的に適うと考えていました。
出張から帰ったら早速ヨドバシで見てみますね。

投稿: 二つ目草 | 2007/06/07 17:55

二つ目さん、こんにちは。
おかげさまで、九博のサイトにリンクを貼ってもらえました。
やはり、3度ともメールは届いていなかったようで「問い合わせフォーム」からお願いをすると、その日の夜にメールが届きました。

九博の展示物は、ガラスケースに入っているものが多いので、あの双眼鏡があると便利ですよ。ちょっと高いので躊躇しましたが、一生モノだと考えなおして思い切って買いました。

投稿: Jun Rajini | 2007/06/08 17:43

>Jun Rajiniさん
やっぱり、トラブルだったのですか。
ようやくエントリーできてよかったですね。

双眼鏡が手に入ったら、すぐにでも展覧会に行きたくなりそうです。

投稿: 二つ目草 | 2007/06/08 23:37

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