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2007/10/21

ついに王塚装飾古墳の内部を観る

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以前九州国立博物館の文化交流展示室の「王塚装飾古墳出土品と北部九州の王たち」という特集陳列でその存在を知り、いつかは訪ねたいと思っていた王塚装飾古墳。
昨日今日は、年2回行なわれる一般公開の日でしたので、満を持してやってまいりました。


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ちょっと早く着いてしまったので、古墳周囲を散策。
遊歩道は前方後円墳の方墳と円墳の境界のくびれの部分を乗り越えるように通っています。

昭和9年、石炭採掘による地盤沈下を修復のための土砂を採取しようと小山を削っていたところ、地下に空洞が現れ、それが彩色された石室であることがわかりました。
小山と思われていた場所は実は古墳だったのです。
すでに方墳の部分は多くが削られてしまった後でしたが、地域の人たちの努力で残りの部分は保存されることになりました。


Ozuka04_21mmf9.0


古墳からのながめ。
今日は地元桂川町のイベント「古代の謎フェステバル」もここで行なわれるようで、刈り入れの終わった周囲の田んぼは広い臨時駐車場になり、古墳のそばの広場には多くのテントが張られて、準備に忙しそうでした。


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石室の一般公開の時刻になりました。
住所氏名を登録して、見学証をもらい、数名ずつ円墳の横に作られた入り口に入ります。
温度湿度のコントロールのためでしょうか、まず気密性の高い前室に入り、それから観察室に進んで、ガラス越しに石室内部を覗きます。


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「特別史跡・王塚古墳 見学証」より

昭和9年の発見の後、しばらくは外気や雨漏りにさらされ続けたため、1500年もの間保ってきた色や文様は、カビや浸食によって多くが失われてしまったそうです。
ですから、パンフレットの画にある燃えるような赤やポップな文様の印象とは違い、実物の石室はひっそりと沈んだような佇まいでした。
目を凝らしてようやく見えてくる黒馬、赤馬、同心円文には、それでもやはり秘めた力強さが感じられ、今もなお主人の魂を守り続けているようでした。

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古墳の近くにある王塚装飾古墳館には実物大の石室のレプリカがあり、中に入ることができます。
一番奥には埋葬された人物が横たえられたであろう石のダブルベッドがあります。
そこから見上げるドーム状の石の天井には、満点の星が描かれており、宇宙を感じる荘厳な部屋になっているのでした。

見学を終わる頃にはイベント会場にも多くの人が集っていました。
ちょうど大鍋の猪粥が炊き上がって、無料で振る舞われていましたので、列に加わり、美味しくいただきました。

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コメント

九州にもこんな凄い古墳があったのですね・・。

良く考えてみたら、九州は歴史が古いから立派な
古墳があっても不思議ではないのですが、近畿の
方があまりにも有名なんで、こちらの方は全くと
言っていいほど無知でした。(^^ゞ

古墳あり、遺跡あり、伝説の地あり・・。

せっかく九州に居るのだから、古の文化に浸って
みるのも良いですよね。

投稿: wanwanmaru | 2007/10/23 17:32

>wanwanmaruさん
私も古墳は詳しくなく、前方後円墳というのはただその形に土が盛ってあるだけなのかと思っていましたが、違いました。

この古墳は本当に凄い!
高松塚古墳に匹敵する貴重な装飾古墳なのだそうですが、写実的な高松塚に比べ、抽象的なデザインの王塚は、とてもエネルギッシュです。
福岡県内にこんな素晴らしい古墳があることが、もっと知られていいのではないでしょうか。

投稿: 二つ目草 | 2007/10/24 21:57

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