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2008/01/19

ステレオ歴史探訪(17) 肥前鹿島(後編) 多良海道浜宿

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長崎街道には嬉野から大村湾沿いに抜けるコースの他に、有明海沿いを行く多良海道と呼ばれるコースがありました。
有明海の海運と長崎街道の陸運とが交わる要所であった多良海道肥前浜宿。

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継場と呼ばれる荷役の中継所です。
軒下には馬を繋いだ金具が残っています。


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継場の戸は鴨居を軸にして上に跳ね上げられるようになっていて、平らになった土間を荷物が行き来しやすいようになっています。


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ステレオ写真、平行法です。
きれいな水やおいしい米を使った酒造や醸造が盛んであった名残で、今でも街道筋に酒蔵が立ち並びます。

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浜宿では毎年1月19日の朝、恵比須さんに鮒を供える「鮒の市」が開かれます。
恵比須といえば本来鯛のはずですが、有明海では鯛が獲れず高価なことから、形の似た鮒を代わりに供えるのだそうです。


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のごみ人形は、終戦の年に生まれ、その後祐徳稲荷神社の境内で売られるようになった素朴な土人形です。
干支や地元の行事に因んだ題材をモチーフにしてあり、昭和38年にはうさぎ、平成3年にはひつじが年賀切手として採用されています。
今年の干支のねずみが小槌の上に乗っかっているかわいい土鈴をおみやげに買って帰りました。

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コメント

この辺りは以前仕事で行ったことがありますが、結構古い
街並みとかが残ってますよね。

肥前山口から鹿島・太良・小長井経由で諌早に至る海岸沿い
のルートはお気に入りのドライブコースでした。道幅もある
し、カーブも少ないし。

祐徳稲荷にも行きたいし、竹崎カニも食べたいなぁ。(^^ゞ

投稿: wanwanmaru | 2008/01/20 13:43

1、2、4、6と少し強めのシアンが入った映像、冬の臨場感、
現実感を運んでくれますね。
下の祐徳稲荷も今回の肥前浜宿も以前、訪ねたことがありますが、
夏だったように記憶しています。
冬の肥前浜宿も良いですね~。

投稿: 純兵衛 | 2008/01/20 14:20

>wanwanmaruさん
長崎本線は有明海沿いに単線区間が多くて、よく離合のために停車していたので、
この辺りの海岸の景色は幼い頃からなじみがありますが、そういえばドライブには来たことがなかったし、
この地に降り立ったのは今回が初めてということになりました。

浜宿の魚屋さんの店先には、炭火焼きの台があって、おばちゃんが牡蠣などを焼いていました。
今度は牡蠣や竹崎がにを食べに行きたいです。

>純兵衛さん
この日は小雨がぱらつくどんよりとした天気で、暗い絵を無理に持ち上げたせいかもしれません。
祐徳稲荷の朱の舞台造りも青空の下だと映えるのでしょうけれど。

年末に日頃レタッチに使っているパソコンが壊れて、ビジネス向け小型ノートパソコンで編集しているので、
色がよく分からないのも問題です(^^;)

投稿: 二つ目草 | 2008/01/21 00:33

多良海道ですか。風情がありますね。
それと、歴史の名残があちこちに残っていて
長崎街道が栄えていたころを彷彿とさせます。
九州で生まれたくせに18までしか居ませんでしたので
ほんとに知らないことばかりです。
祐徳稲荷も、話は良く聞くのですが、前回の写真を拝見すると
ほんとに行きたくなりました。

投稿: 赤か毛 | 2008/01/29 12:33

>赤か毛さん
浜宿には古い白壁の建物が多く残っているものの、
あちこち傷んで土壁が露わになっていましたが、
文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたということで、
修復工事が進められていました。
祐徳稲荷詣での際には、ぜひ立ち寄られてみてください。

投稿: 二つ目草 | 2008/01/30 01:49

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