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2009/08/09

小倉の夏の展覧会巡り

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ようやく夏らしい天気になった昨日の土曜日。
北九州市立文学館で「佐藤さとる コロボックル物語展」が開催中ということで、
小学生の頃コロボックル物語シリーズを愛読していた我々夫婦ふたりで行ってきました。
本当は子どもたちも連れて行きたかったのですが、彼らは作品を読んだことがないらしく、
子どもたちに佐藤さとるを教えなかった我々に責任があると反省。

一作目の『だれも知らない小さな国』が発行されて50年を記念した展示でしたが、
佐藤さとるさんがコロボックルを生むに至った少年時代の背景。
『だれも知らない・・』は、最初娘さんの誕生日に自費出版で発行されたこと。
佐藤さとる作品の挿絵では定番の村上勉さんとの出会い。
などなど、ほとんど知らなかった佐藤さとるさんのことがわかりました。
しかも、学芸員の方から、我々夫婦ふたりだけを相手に解説していただけるという
贅沢な観覧になりました。

村上勉さんの挿絵は、原画も数多く展示されており、とても懐かしく鑑賞しましたが、
佐藤さとるさんの注文で、リアリティを求められた絵は、日常の風景とリンクするので、
どこかに、本当にコロボックルがいるのではと思わせるものがあります。
ただ、静物画でも、まったくのリアリズムではなく、
ちょっと波打ったような独特のリズムがあるのが好きです。
ちなみに、コロボックルの身長は3cmだそうです。

最後に、佐藤さとるさんと村上勉さんにメッセージを書いたら、
かわいい記念品をいただきました。

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夏空の下、北九州市立文学館から小倉城を抜けてリバーウォークへ。

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NHKにデジスタという番組があって、以前よく見ていました。
2005年10月には九州国際大学での公開録画にも行ったくらいです。
番組では、時々インスタレーション作品が紹介されるのですが、
テレビで見ていても、実際にその空間を体験することができないので、
いつももどかしく思っていました。

今、リバーウォーク北九州5F 北九州市立美術館分館開かれている
『親子で楽しめる電脳新感覚美術館 光の視覚サーカス展』に行くと、
そのような作品を、まさに実体験できます。

光と影、それらが動くことで生まれる新たな関係。
さらに音響や、鑑賞者の動作も加わって、不思議な感覚が味わえます。
やはり、自分の動きに呼応してくれる作品は楽しい。
反応が少ない作品には「オチはないの?」と思ってしまいましたが、
エンターテイメントではなく、あくまでもアートですから。

次期展覧会は2009年8月22日から高橋留美子展だっちゃ

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リバーウォークの中にあることは以前から知っていましたが、
こんな通路を抜けて入るとは...。
リバーウォーク北九州14F『ゼンリン地図の資料館』に初めて訪れました。

常設展示では、古い日本地図などを見ることができますが、
床には、伊能忠敬編纂『大日本沿海輿地全図』が原寸大でプリントされています。
伊能忠敬は九州での測量を、眼下にある長崎街道の起点、常盤橋から始めたそうです。

特別展では昔の観光地図を展示しているところでしたが、
いのちのたび博物館の『美しき九州の旅』吉田初三郎展に比べると、やや見劣り。
先月の 劔岳測量の軌跡 映画『劔岳 点の記』特別展を観のがしたのが、ちょっと悔やまれます。

体験コーナーには、全国のゼンリン住宅地図があって、
カミさんは、学生時代住んだ町の地図を探し、
当時の下宿がまだあることを発見して喜んでいました。

ところで、この日、8月8日は八幡大空襲の日でした。
資料館には、八幡の町が真っ赤に塗りつぶされた空襲被災地図も展示されていました。

前回北九州市立文学館を訪ねた時には、みずかみかずよという八幡の児童文学作家を知りました。
現在そのみずかみかずよの文学碑がある小伊藤山公園には、戦時中大きな防空壕がありましたが、
昭和20年8月8日、八幡大空襲の猛火によって、避難していた数百人がここで焼死してしまいました。

そして、昭和20年8月9日。
原爆は、当初この小倉の町に落とされる予定でしたが、
前日の八幡空襲による火災の煙で小倉の視界が悪いことなどを理由に、
長崎に変更されることになりました。

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資料館からの素晴らしい小倉の町並みの眺め。 (パノラマ合成。クリックで拡大します。)

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コメント

「佐藤さとる コロポックル物語展」ビックリです!
子どもたちはコロポックルに大きくしてもらったようなもの。
私などは、机の上や、棚の上、道端の草の陰などを覗き込んでは、コロポックルを探したものです。
いや、今でも正直、もしかしたらそこに居るかも・・なんて、人には言えませんが(恥)
 
この夏は、いのちのたび博物館にも行きたいな・・と思っていましたが、
先日の豪雨被害の事故のため、まだ高速が途中通行止めになり、行くのを躊躇していました。
 
これは、子どもたち引き連れ、行かねばなりますまい。
二つ目草さん、貴重な情報ありがとうございました!

投稿: いでさつ | 2009/08/09 23:13

>いでさつさん
コロボックルはいます! (^^)

コロボックル展、ぜひお子さんと一緒にお出かけください。
会場には、もし君の身長がコロボックルくらいなら、辺りはどう見えるかな?
という大きな鉛筆や本のディスプレーがあって、
その前で記念写真を撮ると、あなたもコロボックルという絵になる仕掛けです。

学芸員さんも反響にびっくりという、
壁にたくさん貼られた観覧者からのコメントを見ると、
今でもコロボックルは、子どもたちに大人気のようですね。
うちも、子どもたちに読ませておけばよかった。

投稿: 二つ目草 | 2009/08/09 23:32

八幡大空襲がある意味小倉を救ったようなかっこうですが、
長崎はとばっちりでした・・。小倉でも8月9日には黙祷
を捧げているようですね。

高橋留美子展は行きたいです。私らラムちゃん世代です~。
就職して東京に行った時、他県の同僚からラムちゃんの真似
しているとか良く言われました。

ラムちゃんは「だっちゃ」、北九弁は「ちゃ」。
全然違うっちゃ!・・とか言っていたのが懐かしい。(^^)

投稿: wanwanmaru | 2009/08/10 22:56

>wanwanmaruさん
皿倉山の八文字焼きは、
毎年、8月8日とお盆の8月13日~15日に灯るようですが、
これも八幡大空襲の戦没者の慰霊の意味も込められているそうですね。

私もラムちゃん世代。
高校3年の体育祭でラムちゃんの巨大人形を作った思い出があります。
北九弁の「ちゃ」は、女の子が使うとなかなかカワイイです。
オッサンが使うと...。


投稿: 二つ目草 | 2009/08/11 00:11

二つめ草さんとは、ほんとに同世代なんだわ~~~!
私もコロボックルシリーズ大好きです!!
あまがえるを見たら、2本足立ちで頭をうしろにはねあげて、中から小さな人が「やぁ」と手を振ってくれるのを待ったりしますもん(笑)
私のコロボックル本は、いまは小5の甥っ子のところにありますよ^^
コロボックル展、行きたいなぁ・・・今月いっぱいか~~~。行けるかなぁ・・・。

投稿: そよ | 2009/08/11 22:37

>そよさん
村上勉さんの挿絵原画がたくさん展示してあって、アマガエルの絵もありましたよ!

『コロボックル物語』シリーズではありませんが、
『おばあさんのひこうき』という作品はご存じではないでしょうか。
展示の中にそれを見つけ、カミさんと二人でとても懐かしがっていたら、
最後のメッセージを書けるコーナーには、
その『おばあさんのひこうき』の絵本が、読めるように置いてありました!

9歳の頃の佐藤さとるさんが、お父さんにしかられて、
「もうわるいことはしません」と毛筆で書いた横に、墨で手形を押した証文が展示されていたり、
娘さんの誕生日に発行したという、手作り感たっぷりの『だれも知らない小さな国』自費出版本に感動したり、
名コンビの村上勉さんの描いた最初のコロボックルは、実はまったく印象の違う顔だったと知ったり、
とってもほのぼのできました。
機会があれば是非!

投稿: 二つ目草 | 2009/08/12 00:27

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