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2010/07/28

九州国立博物館『馬 アジアを駆けた二千年』展

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先週の土曜日、久々に九州国立博物館を訪問。
特別展『馬 アジアを駆けた二千年』2010年7月13日(火)〜9月5日(日)
馬と人との関わりをテーマにしたユニークな企画でした。

これも久々にぶろぐるぽに参加します。
以下の会場内の写真は「九州国立博物館」からご提供いただきました。

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「一本の鉄の棒が歴史を変えた・・・」

馬との歴史を巡る旅路のスタートに相応しいキャッチフレーズです。
この鉄の棒、馬の前歯と奥歯の間の歯のない部分に咬ませる喰(はみ)という金具で、
これに手綱をつなぐことで、人は馬をコントロールする術を得たのでした。

そういえば、「はなむけ」という言葉は、
馬の鼻を旅立つ方向に向けたことに由来するのだなぁなどと考えながら出発です。

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その後、人は鞍を発明し、そして鐙(あぶみ)を考えつきます。
最初、鐙は片側に1つだけ付けられていました。
この最古の鐙も、発掘されたのは、対ではなく1つだけでしたし、
当時の乗馬の像には、鐙が左にしか描かれていません。
馬に乗ろうとするときに助けになればという発想からでした。

誰かがこれを両側に付けることを思いつき、安定した騎乗ができるようになりました。
馬に乗りながら武器を使うことができる。
ここで歴史はまた大きく変わります。
騎馬兵が世界の勢力図を描き変えました。

ちょうど読み終わったところの、ウィリアム・H・マクニール著『世界史』(中公文庫)上巻
p118 騎馬の革命 紀元前800-500年

「馬をあやつる下半身と弓をあやつる上半身との分業が必要となる。
このような状況下にあっては、馬と騎手が長い間かかって慣れ合ってこそ、
はじめて乗馬を安全なものにするに必要な安定した調節が得られるのだった。
ギリシャ神話のケンタウルス(半獣半人の怪物)と歴史時代の騎馬人とは、
このようにふたつのぜんぜん異なった生物的種の間のみごとな共生を表していたのである。」


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藤ノ木古墳の石室から発掘された6世紀の馬具。
豪華で精密な黄金細工には、ライオンや象など、古墳時代の人が知るはずのない
国際的なモチーフが描かれていて、驚かされました。

人馬一体をめざし、一方で神馬としてかざるという、
犬猫や他の家畜などとは違う、特別な関係を持ってきた
人と馬との歴史を知ることができる特別展でした。


さて、今回は博多から地下鉄で天神まで出て、西鉄で太宰府まで行ってみました。
西鉄天神駅事務所で九州国立博物館きっぷ1,780円を購入。
特別展と平常展のチケット、天神-太宰府往復切符、
オリジナルポストカード2枚(厩図屏風、賀茂競馬図屏風)、
太宰府クーポンが付いていてお得です。

Dazaifuen

おまけ
ギンギラ太陽'sの『遊園地3兄弟の大冒険』で登場した「だざいふえん」
(今はだざいふ遊園地ですが)の門にも
ちょっとご挨拶してきました。

Gingira

ちなみにこれはギンギラ太陽'sの福岡公演のときにガチャガチャでゲットした缶バッチ。
全8種でしたが、5回チャレンジして、夢の太宰府園さん1個、夢の香椎花園さん3個、消えたガイアさん1個でした。

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