高島野十郎展をハシゴ
福岡県立美術館 コレクション展II『拝啓 髙島野十郎様』展で約40点
(天神から西鉄電車で久留米へ)
石橋美術館『髙島野十郎 里帰り展』で約150点の野十郎の絵を鑑賞
そもそもは、2009年10月31日、福岡県立美術館に大原美術館展を観に行った際に、
たまたま同時に行われていた高島野十郎展に寄り、『春の海』という作品に出会ったのだった。
有明海の静かな海の情景。
遠いほど淡い筆で描かれた水平線と自分との間に、
絵を超えた一体となる空気が感じられ、しばし釘付けとなった。
今回は、その『春の海』をはじめとする多くの県美の所蔵品が久留米に里帰りしている。
久留米出身の画家ということもあるのか、石橋美術館は賑わっていた。
野十郎が何枚も描いて知人たちに贈ったという『蝋燭』が、
別館の暗い一室に集められていたが、これはなかなかいい演出。
順序が逆になるが、福岡県美の方は作品数は少ないものの、
一点ごとに立ち止まってじっくり鑑賞することができる。
野十郎の静物画と対面してみる。
例えばリンゴが確かにそこにあるような写実、
室内の光を映す光沢、トンっと置かれた重量まで感じる存在感。
柿なら、まだ硬いもの、熟れて押すと柔らかいものの違いも判りそうな。
かといって、スーパリアリズムでもなく、
むしろ日本画の図案化のような抽象的な雰囲気すらある不思議。
野十郎ゆかりの画家たちの作品もすばらしい。
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